東北半周旅行(車中泊の練習を兼ねて)

2017年9月3日(日)

 愛車(日産・エクストレイルブラックエクストリーマー)での車中泊を体験するため、今日から小旅行に出かけることにした。休日だと高速料金は3割引きという事もあり、土地勘のある蔵王温泉スキー場の夏の景色でも見てみようと思い、まずは山形県蔵王温泉を目指し、朝4時に自宅を出発。常磐道磐越道東北道、山形道と乗り継ぎ、山形蔵王ICで降り、蔵王温泉に向かう。10時頃に蔵王温泉ロープウェイ駅にとうちゃこ。

 ゴンドラの往復券を買い、山頂駅(お地蔵さんのある所)を目指す。冬に一度来たことがあるがその時の地蔵さんは肩ぐらいまで雪で覆われているのだが、今回は全身が見える。

今回の旅行の安全祈願をして、熊野岳方面に登ってみる。「お釜はどっちかな?」と思いながらも時間がないため、軽い散策程度で山頂駅に戻り、樹氷コースの青森トドマツを見る。スキーコース内のトドマツは青黒く元気なのだが、ロープウェイ脇のトドマツはほぼ枯れて茶色になっている。背丈も低い。これでは樹氷になりにくいなと感じる。

ほどなく、ロープウェイで麓まで下りて、霊峰「月山」を目指す。別に山登りする気はないのだが、どんな所か言ってみたいと思ったのだ。

国道112号線から月山に向かう道は勾配がきついくねくね道が続く。出来れば余り走りたくない道路の一種だ。

無料駐車場にとうちゃこ。徒歩でロープウェイを目指す。日曜日の精か、月山に登って来た思われる登山者が多い。多くの登山者とすれ違い、急勾配の道を息をこらしながらロープウェイ駅にたどり着く。雷鳴が鳴り響き、雨も小降りだが降り出したので、簡易の雨合羽を羽織り、ロープウェイのリフトに乗る。途中、足下には青さの際立つリンドウが沢山咲いていた。ロープウェイの頂上でリフトを降りるも、雨模様の為、雲がかかり、山容が全く分からない。登山口のみ確認し、「いつか登りに来るぞ!」と思い、下山のリフトに乗る。雨が強くなってきた。簡易合羽のため、足元がずぶ濡れ。このリフトは搭乗所間がやたらと長い。10分くらい乗っているであろうか。早く着いて欲しいと思う。

車の戻って、エアコンを30℃にして濡れた衣服を乾かし、今夜のねぐらの「道の駅・月山」を目指す。くねくね道を戻り、国道に出たら、山の天気とは様変わりで薄日もさすようになった。途中のコンビニんで夜食と寝酒を仕入れる。

「道の駅・月山」とうちゃこ。山側に面し、渓谷もある所だ。近辺を散策し、コンビニ弁当を食べ早めに就寝。意外に寝心地が良い。深夜にトイレに行きたくなり目を覚ます。車外に出て夜空を見上げたら、所々、雲はあるものの、星空が素晴らしい。星の数が普段見上げている星と全然違う。トイレを済ませてまた寝る。

初の車中泊は「全然いける」でした。

f:id:Ishironotora:20201029161105j:plain

f:id:Ishironotora:20201029161512j:plain

f:id:Ishironotora:20201029161544j:plain

f:id:Ishironotora:20201029161627j:plain

f:id:Ishironotora:20201029161704j:plain

  

2017年9月4日(月)

朝7時に道の駅を出発。鶴岡市の「くらげ水族館」で有名な、鶴岡市立加茂水族館を目指す。

水族館から見える日本海は天気も良い精か、青々として景色が抜群。水族館もクラゲで有名なだけあって、クラゲの展示が多かった。外で食べた「ホタテ焼き」が旨かったなあ。形は「たこ焼き」なんだけど、中がタコの代わりにホタテが入っている訳。私はこっちの方が好きだなと思った次第。

水族館を後にして、一路、鳥海山を目指す。鳥海山はかつて中間(鳥海湖がある所)までは2回来ています。今回も登山目的では無く、ドライブがてら山形県側から入って、鉾田登山口で象潟町を眺めて、象潟町に降りようと思っているのです。

途中、道の駅・鳥海に立ち寄って家族用の土産を物色し、登山口の駐車場に向かいました。思ったより車が少ない。眼下には、象潟町。その向こうには日本海。写真をパチリ。

象潟町にある蚶満寺(かんまんじ)に行って、境内を散策。蚶満寺は昔、松尾芭蕉が立ち寄った東北の最北端と言われ、ここで詠んだ句碑が残されている。出世稲荷もあり、大分前に願掛けしたことがありました。その願いが叶ってそこそこ出世して退職したのでここの稲荷様のお陰かな?。

象潟町はこれまでに3回訪れていて、私は好きな場所の一つです。何故好きか?それは、景色が良いことです。西側は日本海。ここの海は穏やかなんですね。来る度に荒れていたことが無いくらい。夕日が素晴らしく綺麗なんです。東側には雄大鳥海山がそびえていて、ここに生涯、住んでも良いかなと思うくらい良い所なんですよ。だから何回も足を運ぶんですね。

道の駅・象潟の駐車場に車を止め、裏側の海辺にやってきました。コンビニで買ったチューハイにつまみを持って。夕日が沈むのを待ちます。波は穏やかです。本当に玉子の黄身が水平線に落ちて行く感じです。

今夜は、ここの道の駅で車中泊2日目です。お休みなさい。

f:id:Ishironotora:20201029161817j:plain f:id:Ishironotora:20201029161855j:plain

 

f:id:Ishironotora:20201029162109j:plainf:id:Ishironotora:20201029162231j:plainf:id:Ishironotora:20201029162144j:plain2017年9月5日(火)

 車のナビに「田沢湖」を入れて、朝7時に道の駅を出発。一般道を走り9時頃に田沢湖にとうちゃこ。「たつ子像」を見学して、岩手県の「小岩井農場」を目指す。

 10時半頃に「小岩井農場」とうちゃこ。目の前に岩手山が広がる。天気は良い。農場内でしぼりたての牛乳をいただて、小一時間散策後、ジンギスカン定食のお昼をいただき、

小岩井農場を後にする。

 今夜は、大船渡の碁石海岸にある民宿「海さんぽ」を目指す。ナビの一般道で検索すると到着が大分おそくなるため、高速道路を使うことにして「海さんぽ」を目指す。「海さんぽ」はお料理宿ということで予約したのだ。

 かなり長距離を走り、午後3時頃に「海さんぽ」にとうちゃこ。チェックインもそこそこに景色が良いので散歩に出ることにした。早速、海岸に足を運ぶと、波に洗われた医師がまるで「碁石」の様でここから「碁石海岸」と呼ばれていることに納得。海岸べりを小一時間散策。潮風がここちよく、気持ちが良い。

 「海さんぽ」さんは、2011年の大震災前は、海岸べりにあったのだが、津波にのみこまれ、現在の高台に新築したらしく、建物は新しく、夜に出された料理も献立表が御膳についており、味もボリュームも申し分ない満足さでした。お疲れ様でした。

f:id:Ishironotora:20201029162619j:plain

f:id:Ishironotora:20201029162654j:plain

 

2017年9月6日(水)

 今日は、帰宅の日。朝8時に宿を出発。震災の爪痕を見ながら海べりの道路をひた走る。行きかうトラックには「震災・・・」の横断幕を取り付けられている。土砂を積んだトラックばかり。復興はまだまだ途中なんだと感じられる。

 11時過ぎに南三陸町にとうちゃこ。ここは先の震災で役場の庁舎が津波にながされ、鉄骨だけが残って有名になった場所だ。以前に立ち寄ったことがあるので今回は止めた。「さんさ商店街」に寄って「海鮮丼」で腹ごしらえ。物価が高いと感じる。東京値段だ。でも復興支援だと思えば安いものだ。

 その後、ホテル「観洋」に向かう。このホテルも過去に2度程宿泊しているが、料理は抜群。部屋から見える志津川湾は穏やかで白波が立ったのを見たことが無い。ホヤ、ツブガイ、ホタテ等を養殖している海の畑や田んぼだ。また、大風呂にあるサウナがオーシャンビューだ。これは珍しいだろう。

 「観洋」でコーヒーを一杯いただき、高速道路で無事帰宅。お疲れ様でした。